賃貸か、持ち家か(6/12)

こんちは。

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今日はがっつり書きます。

 

今日は賃貸vs持ち家という事で、自分の考えを記したいと思います。きっかけはNewspicks記事の特集でこのテーマが取り上げられていたからです。

私はこの大きなテーマにおいて、例え結婚してもしなくても、子供ができてもできなくても、あらゆるケースで賃貸派だと思います。

極論どちらにせよ個人の価値観に基づいた選択の結果なので、持ち家を選ぶ人が間違ってるとは思わないし、否定もしません。

ただ、自分の価値観(何を良しとするか。何に幸福を感じるか。何が不幸軽減につながるのか)を問い直したところ、私は賃貸が合ってるなというのが今のところの判断です。

では理由について語りましょう。

 

理由1:資産価値として不動産の将来が明るいと思えない。

 

まず不動産を買う価値基準について、大きく二つに分ける必要があると思います。一つは趣味。もう一つは投資。前者について、持ち家は私の趣味ではありませんし、持ち家信仰もありません。よってこの価値判断はこれ以上考える必然性もなく、排除されます。(この時点で一般的な人からすると大きな価値判断なのだと推測します。)

 

次に投資ですが、今後不動産は売れる物件と塩漬けされる物件が二極化すると思います。詳しいロジックは省きますが、要は少子高齢化と人口減少(社会構成の変化)、シェアリングエコノミーの拡大(社会的通念の変化)が進む事は疑いようのない流れだと思うからです。加えて、資本主義とグローバル化が継続する限りにおいて、資産を持つ者と持たざる者の差は開き続け、先進国の中間層は没落します。没落と言うか、物質的には豊かなので豊かな貧困層が増えます。これをエレファントカーブとも呼びますので、ググってみて下さい。

この結果、大金持ちが買える高級物件は価格は高騰し続け、庶民が買う物件は基本下落(良くてもステイ)というトレンドになると思っています。

 

理由2:賃貸は気軽に住む場所を移動できる権利を有する。

 

賃貸は支払続けても消えるだけで何の資産にも残らないと言われがちですが、上記の通り庶民がローンを組んで手の届く不動産の価値は下落し 続ける訳で、しかも抜け落ちている賃貸のメリットとして、 賃貸は様々なライフステージ・ 状況において簡単に移住できる権利が付いてるという点があります 。

子供は何人育てる事になるのかは分かりませんし、 成長して何歳まで家に居座るのかも分かりません。
また自分自身の仕事がどこで何をする事になるのかも分かりません 。その様な状況の下、 場所と住居レイアウトを固めてしまう事が合理的判断だとは思えません。

そしてそれらが(幸福なことに)元々想定していた範囲に収まるような人生を歩むことになったとしても、、です。 移住をする事により家族のマンネリ化が解消されたり、フレキシブルに人付き合いや職場を選ぶことができたり、 住む場所を変えるだけで思いもしない新たな価値発見に繋がる可能性を秘めています。(勿論、今の所が最適解と思えば居続ければ良いし、はずれだったらまた引越せば良い)

 

理由3:賃貸契約がより気軽に、便利になる。


最後に、テクノロジーにより賃貸契約がより手軽に、 効率的に行えるようになるだろうという将来の見立てについても言及しておきます。
2019年現在では(とても不効率で不誠実な) 不動産業者を通じた謎の商習慣だらけの賃貸契約の形態がとられています。しかしいずれ不動産の世界においても 新しいテクノロジーが入り、ベンチャー企業が新しいアプリサービスを次々に展開し、他業界と同様に不効率な中間業者の中抜きが進むでしょう。
契約の透明性、簡素化、低マージン化がどんどん進み、私たちはあらゆるライフステージにおけるニーズにマッチした物件を、簡単にかつ金銭的にも手軽に見つける事が可能になると思っています。


以上、1.投資リターンの期待が薄い、2. 住環境を状況に応じ最適化し易い、3. 賃貸契約は今後使い勝手が良くなる、 という3つの見立てと自分自身の価値観を突合せた結果、明確に賃貸に分があるという結論に達する訳です。

 

それでは。