東京の無数の広告を見て思う事(7/20)

こんちは。

 

最近サントリーのALLFREEっていうノンアルコールのビール風味飲料に、更に内臓脂肪を落とすとか謳った成分(ティリロサイドという謎の成分)が入っていて、「男性の2人に1人は内臓脂肪が多い」という大きなフレーズと共に電車や駅ホームの至る所にポスターが貼られている。

 


見た目は普通だし肥満の自覚が無くても、実は皆んな内臓脂肪があるんだよと危機感を煽りつつ、帰宅後の一杯やるときに人々に少しばかり健康意識を発揮させ、ALL FREEをプシュっとさせる。そんな消費者行動を促したものでしょう。

 

 

 

しかし「男性の2人に1人は内臓脂肪が多い」というフレーズをちゃんと読むと、これは何も言っていない。

ある集合体を2つに分けたら、片方は多くて、片方は少ない。地球に住む人々の中央値から半分の人は背が高く、半分は背が低い。これと同じ事を言っている。

 


内臓脂肪を落とすとはどういう意味か。どういう理屈でそうなるのか。成分が脂肪を溶かすのか。一緒に食べたものから吸収した栄養素が脂肪に変換される過程を妨げるからなのか。ティリロサイドがあるALLFREEとないALLFREEの比較で落ちると言っているのか。効果が出る前提条件は何か。缶1本あたりの効果の程度はどうなのか。100本飲んで1g落ちる程度なら意味が無い。

謎過ぎる広告。

 


その他にも、〇〇業界No1とか、▲▲界トップレベルとかも何を言ってるのか分からない。母数は何か。何の数値をもってNo1なのか。トップレベルの定義は何か。

 


世の中はそういう情報で溢れており、ますますあからさまなイメージ操作が増えている気もする。

 


ちゃんと自分の頭で考える。表面でなく本質を理解する。

 


最近ハマりかけているのはゆで卵。原材料は鶏卵と塩。シンプルで、旨い。

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