こんちは。
かつて「東の高野山」との異名を持つ真言宗のお寺であるが、現在は特に観光地化もされず、森の茂みにひっそりと佇んでいる。
その境内に一本の樹齢450年と云われる柿の木がある。
この辺りは江戸時代には甘柿がよく成る柿の一大生産地であり、徳川将軍、明治天皇にも献上されていたらしい。
その原木が境内に生えているこの木なのだそう。
緑が青々しく、ランニング途中にふらりと立ち寄ってみた。
周囲は区画都市開発で整然としたマンション群や住宅街。戦後高度経済成長期の東京の都市圏拡大と伴に、景色は一変した。
その中で王禅寺は今でも少し目に癒やしを与えてくれる緑地ゾーンである。
なかなかクセの強そうな管理人だ。まぁ駅からも遠いし、確かに立地的に観光客がわいわいと来るところではない。
川崎市という名前からは工業都市というイメージがあるが、それは京浜工業地帯の広がる沿岸の川崎市の姿であって、南北に長いこの政令都市は多摩川上流に向かえば全く違う景色が広がっている。
何も無いようなところにも、何かはあり、歴史があるのだなあ。
31歳になりましたが、これからも人として、深みとコクのある良い熟し方をしていきたいと思っております。
どうぞ、よろしゅう。